CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
小野寺あき展 REMAINS  -ノコサレタモノー


  友人の若手陶芸家、小野寺あき展が開催されている。
 4年前に私が企画した『 それぞれの 陶の華 』展(コートギャラリー国立)
 からのお付き合いである。
  
  彼女の作品は、これが陶製あるのかと思うほどに、研ぎ澄まされ、シャープである。
 これは、日本では珍しい研磨土器という種類に属するが、造形的にはもちろん、
 その感性は、見る側のなんともいえぬ部分にやさしく訴えてくる。

  どちらかといえば、その形体は植物的であったが、今回の作品には、少し形に
 複雑な動きが現れて、奥行きが出てきた。 しかし、案内状の作品も良く陶で制作
 したと思うばかりの造形である。

  表題にREMAINS -ノコサレタモノーとある。
 いったい彼女のどの部分の痕跡が、形になったのか、大変興味深い・・・。
 
 
   小野寺あき展 REMAINS ー ノコサレタモノ ー
     知器(ちき) : 渋谷区恵比寿南1−9−10TDビル2F
             恵比寿駅西口より徒歩2分
   2006年 10月26日(木)〜10月31日(火)
     PM1:00-PM7:00 27日、28日はpm9:00まで開廊
                 http://www.chi-ki.jp
 
     プロフィール  1975 東京に生まれる
             1998 東京造形大学卒業
                  陶芸指導のためホンジュラスにわたる
             2000 帰国、以後毎年個展、グループ展
              現在  神奈川県藤野町にて制作 

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 展覧会のお知らせ | 21:48 | - | - |
川合陶芸教室 狭山市
 

  黒楽茶碗が出来上がった。
 狭山の教室では初登場!
 それも、陶芸を始めて未だ2作品目。 私が申すのもおかしいが、かなり出来が
 良いので驚いている。

  作者は、お茶をする方でもなし、3回の講座でここまで出来るとは・・である。
 少し前まででは、商売をされていたOサンは、週に2度はジムに通い、月に3回は
 陶芸をする元気な方。 
 商売をされていたので、お喋りも快活で、教室の間はいつもにぎやかな雰囲気で
 ある。 現在は遠慮をしてか、手捻りで作品を作ってはいるが、いずれはロクロ
 にも挑戦して欲しいと思っている。

  さてさて、このお茶碗はというと、大宮にお住まいの姉に差し上げるとの事。
 お茶を長年している、姉上様もさぞかしお喜びになることと思う。

      レシピは  粘土 : 楽信楽(京都産)
            釉薬 : 楽釉(市販の楽透明釉に呉須、鉄などを添加)
            焼成 : 820度(素焼きは1000度)
  
    


にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| - | 08:17 | - | - |
川合陶芸教室 狭山市
 

  狭山市の三角アトリエで教室を始め、半年になる。
 比較的経験者が多く、皆さん、少しはアトリエに慣れていただいた頃ではないかと
 思う。
  そんな中、生徒さんの作品もボチボチではあるが、焼きあがっている。
 上の画像はI サンの作品であるが、いかにも使いやすそうなシンプルなもので、
 奥様にも大変喜んでいただいたとか・・。

 さてそのレシピは、    陶土 : 信楽土
               絵の具 : 弁柄
               釉薬 : 土灰釉
               焼成 : 還元焼成(1235度)
 
 以上のように、最も簡単な材料で製作したものであるが、焼成雰囲気が良かった
 ためか、その雰囲気もよく柔らかく上がっている。
 こう見ると、絵唐津にも少し・・・
 そういえば、作者は九州ご出身でした。
   
  
  

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 教室便り | 20:41 | - | - |
 そつたく窯 穴窯焼成 
  

 栃木県より赤松の薪が届いた。 
400束を2トントラックいっぱいに載せて、栃木訛りのとても67歳には見えない
おじいさんが元気よくきてくれた。
 
 着いたとたんに、窯の話が始まる。(おじいさん自身も窯を焚く)
関東圏に薪を供給しているためか、あらゆる薪窯の情報を持っていて、
それも楽しそうに、快活に話してくれる。 

 そして、薪降しが始まる。 2トントラックに満載されている薪を、私が受け取り
薪置き場に納める。 思いののほか量があり薪置き場は満タンの状態。
あわせて、これまで手斧で割っていた薪が同量あるので、700〜800束は
あろうか・・・

 3日掛けても消費できるかどうかの量である。 バブル以降の景気で、以前のように
薪を専門に焚いている方は、かなり減っているようで、今回の薪もそのキャンセル
が運よく回ってきた。 一般に生木は雑木では1年、松では最低半年は乾燥しないと
窯には使用できない。

 そんな貴重なものを3日で消費してしまうのであるから、焚くほうの気持ちも自然と
引き締まる。 無駄のないように効率良く、そして、美しく焼き上げるにはどのような
形でまとめようか、色々と考えてみる・・

  

 正直なところ、年内に焚けるか少々自信がなかった。 来春には展示会もあり
そちらの準備も平行して行なわねばならない、またこの窯は一人では焚ない。 
少なくとも4人のアシストが必要であるし、日程的なこともある。

 そんな中、生徒さんから“窯はいつ焚くのですか?”という質問に、
気持ちが動いた。

現在、必死に制作しているが、今日の爺さんが帰り際に、

  ”また縁がありましたら。”という言葉にもさらに動かされた。

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| - | 22:09 | - | - |
多摩川 フライフイッシング
  

  ミュージシャン・武道家・PCマニア、そして私の釣りの師匠でもある方と       多摩川に出かけた。
 釣りで出掛けたのであるが、ご覧のように増水の最中・・

 普段は穏やかな多摩川最上流区も、ダムからの放水で、普段の1.5倍の水量は
 ある様子。
 
   こうなると、フライマンはどうしようもない・・
 
 魚の夕食時を見計らって、ドライフライ(毛ばり)を水面に流すのだが
 これだけ流れが強いと、いくら腹を空かした魚でも水面には出て来れない。

    こうなると、見学モードになる・・。

 あっちこっちのポイントを、ブツブツ言いながら歩き回るのみ、状況の良い日
 でもなかなか釣果の上がらないフライであるので、今日のこんな状況では竿を
 出すこともない。
 
 釣り上げる事のみを考えると、これほど結果の出ない釣りはないだろう。
 
 しかし、釣果のみを目的としないのがフライフィッシングのもうひとつの
 楽しみ方である。
 
 水生昆虫の観察、時に大きく変化するその自然環境への認識、河川と行政の
 あり方を考えてみる、自然環境に対してのマナー・・・等。
  さてさて、今年もシーズンオフである・・・
 
 
   “ 制作の合間に出かけるひと時は、男のロマン・・?”
      
      “ そうだよなハチ・・! ”

  

  *多摩川は現在禁漁期間に入っています。ヤマメ、岩魚、鮎等の捕獲は禁止され
   ています。
   雑魚(ハヤ、鯉等)のみ、魚券を購入し可能。


 

 

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 日常 | 23:33 | - | - |
散策
    

  狭山教室の翌日に、実家近くにある智光山公園に出かけた。
 こんもり武蔵野の面影が残る雑木林の自然公園には、テニスコート、体育館、
 動物園、釣堀、散策コースなど、ゆったりしたスペースに点在している。

  以前に一度は訪れてはいるが、本日のすがすがしいお天気の中での散策は
 心身ともにリフレシュしてくれそうだ。

  八王子のアトリエ近くの雑木林も良く歩いたりするのだが、こちらで目にする
 草花は、ところ変わればということか、かなり多種に及んでいる様子が、
 うかがえる。
 そろそろ帰りましょうかという頃、森から抜け出ると、目の前には蕎麦畑が
 広がっていた。  

 その白色の花々は、何ともいえない可愛らしい表情で迎えてくれる。

    

 今日は久々に、母を伴っての散歩道である。 まさかブログに登場していると
 は本人もである・・・

  
                   アザミも八王子のものとは少し違う・・

  その後、近くにあるサイボクハムにある陶芸教室をのぞきに、施設にあった
 パーゴルフは楽しそう。
  
  “平日の昼間の気晴らしほど、贅沢な時間はありませんでえすねー”



にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 日常 | 22:32 | - | - |
そつたく窯・啐啄窯 穴窯焼成


      穴窯焼成の日取りが決まった!

  11月23日(木)・24日(金)・25日(土)の3日になりました。
 23日は祭日に当たりますので、教室を含め多くの方が集うことを
 心よりお待ちしております。

  (予定〉
    火入れ − 23日正午頃から厳かに始まります。
    還元入り − 24日午前中頃。
    攻め焚き − 24日晩から25日の薪がなくなるまで。
    燻し焚き − 25日夜中頃でしょうか、

  以上はおおよその計画です、薪がなくなれば早く終わりますので、できれば
 攻め焚きの頃においでいただければと思います。

 * 穴窯に作品を入れたい方も募集!
  11月21日・22日に窯つめを行ないますので、それ以前にできれば、素焼き
 をしてお持ちください。 素焼きの出来ない方は事前にご連絡を!
  料金は湯飲みで700円〜1000円くらいだと思います。
  〈焼き上がりの目方で算出します。)
  


 800度前後の窯の中の炎は美しいオレンジ色。
 これから炎は、黄色、白色と変化する。



 前前回の窯焚きのスナップ。 滋賀県から焼き物仲間が一人、そして飛騨高山の
 京都時代の恩師も助っ人に。

 古墳時代後期よりある自然任せの穴窯の光景を是非体験してください!

 連絡先    042−642−1037 〈川合)
        E-mail: makito-sottaku@nifty.com

 窯の場所  -  八王子市加住町 長江寺敷地内 そつたく窯
 

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| - | 22:28 | - | - |
写真撮影
  

  作品を制作する事は、勿論大切であるが、その作品を写真に残すことも、
 同じくらい大切な仕事である。
 
  プレゼンテーションやコマーシャルに使用したり、色々と使い道はあるが、
 自身の作品を人様に、PRする時に一番手っ取り早い方法が、作品集を見て
 もらう事である。
 
  確かにホームページを見て下さいとか、メールのやり取りという時代ではあるが、
 写真を見てもらい、そして、その説明をすることも、作家にとって欠かすことのできな い仕事である。

  本日の撮影は、先日穴窯の作業をしている時に知り合った、カメラマンの
 ナガイさん宅で行なわれた。 途中、道に迷うも何とか到着し、室内にとうされる
 と、ご覧のようなお手製の撮影セットが設えてあった。
 
  室内の明かりを消して、ライティングとカメラのセッティングから始まる。
 立体作品の撮影で一番難しいのは、ライトの当て方であると思う。 
 その少しの加減で、作品がガラットかわるし、良くもなり悪くもなる・・・

  メインの作品に、時間を掛けて、今回はアナログとデジタルの両方で撮影した。
 ポジフィルムで撮影されたものを、プレゼンテーションするのが目的である。
 
  “ 背景はもう少し暗くしましょう!” とか、“この影どうしましょう?”
 
  とか、カメラマンは手馴れた様子で、進めていく。

 2時間あまりの撮影も、今回は地元ということで和やかに終了した。

  
 
   下の画像の作品が今回のメイン作品!

  はてさて・・・  そのプレゼンの結果はいかなることに・・・?

  良い結果が出ましたら、また紹介しますねー!

   “しかし、出された柿旨かったなー。 秋ですよね・・ やはり・・”


 

にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 作品制作 | 17:43 | - | - |
第4回 陶炎祭 狭山市
  

 
 第4回陶炎祭が開催される。
陶芸作品も、ギャラリーなどで発表されるだけでなく、町おこしや、ジャンルに
関係ない物作りの仲間が企画して行なわれる、このようなフェスティバルが、
増えている。

 今回は、埼玉県西北部の約20窯元が参加し、その他ガラス、木工等の展示即売
も企画されているらしい。

 施設内には、温泉などもあり、見て、食べて、浴して、楽しい時間が過ごせる。

 屋外の展示であるために、天気によっては、それなりの備えもいるが、素晴らしい
環境で、造り手と焼き物を語らうには良い機会であると思う。

 
  日時 : 2006年 10月27日(金)〜10月29日(日)
       9:00 〜 17:00 (最終日16:00)
  場所 : サイボクハム内 ガーデン周辺 
        埼玉県日高市下大谷沢546
  連絡先 : 042−984−0777 (武蔵野陶炎祭実行委員会)



にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 展覧会のお知らせ | 21:50 | - | - |
川合陶芸教室 八王子


  一日体験教室に、男性が一人やってきました。
 国立在住の三十代の男性は、とても落ち着いた面持ちで、のっそりと・・・
 ここが教室ですか・・?
 という感じで現れました。

  話を聞いていると、どうやら、最近お茶の稽古を始めたらしく、同時に陶芸もと
 いうことらしい。

  では、黒楽茶碗でも造りましょうか? という話から、先ずは一日でできる作品
 ということで、手捻りとロクロ成形を併用して、掛け花生を造ることになりました。 
  
  『 蹲 』(うずくまる)という、茶室に掛ける作品であるが、穴窯作品を意識
 して、やや荒めの粘土作りから始まり、手捻りで80パーセントほど形を成形。
 そして、ロクロにのせて、紐作り、水挽きの繰り返しで、画のような立派な花生け
 が完成しました。

  

    高さ12センチほど・・

  私も少しお茶を習っているので、その後、色々とお話しなどして、3時間あまりの
 教室が、あっという間に終了。
 一日だけの教室でも、工夫によっては、色々と楽しめますので、一度体験されては
 と思います・・。

  その彼は、今月から入門するとのこと。 今後が楽しみです。

  元ジャズ研の彼が、最後にチョコッと見せた笑顔が印象的でした。


    川合陶芸教室連絡先
         e-mail: makito-sottaku@nifty.com
  * ご案内を郵送させていただきます。

 


にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
| 教室便り | 23:11 | - | - |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2006 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ PROFILE
+ LINKS
+ OTHERS
+ MOBILE
qrcode
+ SPONSORED LINKS
このページの先頭へ