CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
風  2007−1


  日課の散歩に出掛ける。
 駅からかなり急な上り坂の頂上に位置するこの辺りは、縄文時代前期の集落が
 あったところで、数年前に調査をすませ、その後分譲住宅地になったところ。
 自宅から数分のところに縄文の里があると思うと、それだけでそそられるものが
 ある。
  日当たりがよく、川も近く、見渡しの良い、いかにも住みやすいと思うこの辺り
 には、かなりの数の集落があったらしく、宅地造成など行うとその遺跡群に出会う。

  そんな中歩いていると、季節感のある西風が吹いてきた・・
 少し湿った冷たい風は、春の匂いもしっかりと含んでいる。
 この風がもう少し南方から吹いてくると、草花が芽吹き始める。

  南西からのその風は、とくに好きで気持ちが前向きになる。
 そして、とても遠くにあるものを捉えようとする太古から持ち合わせている
 触覚に呼びかけてくる。。

   “ 八チおまえもそうだよな? そんなに急ぐな・・!”

  
 
  
 
 



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| 日常 | 07:46 | - | - |
川合陶芸教室 八王子 狭山 『 茶入 』
 

  少し前に、八王子教室のクボさんが造ったお茶入(高さ約10センチ)。
 
 濃茶を入れる茶器のことで、象牙の蓋をして、仕覆にいれて使用します。
 茶入には、中国からわたってきた唐物と、瀬戸をはじめとす備前、丹波、薩摩、 
 高取などの和物、そして南蛮などの島物と言われるものに分類されます。

 日本で唐物茶入として使われ始めた物は、室町時代より300年くらい前の宋時代
 に、中国で造られたそうです。 それが日本に渡り茶器として使われるのですが、
 そもそも中国では、薬、調味料、香料などを入れる器であったのではないかと
 考えられてます。

 ところで、このクボさんの茶入も気品がありよい上がりです。
 織部釉とは珍しいかもしれませんが、形といい、色といいなかなかの出来栄え。
 ちなみに、蓋は象牙ではなく、白釉の掛かった陶器です。

   皆さんが新しい作品を制作されることは、わたしにとっても良き出会い。
   いつまでも続いて欲しいものです。
  
 
   川合陶芸教室連絡先  e-mail: makito-sottaku@nifty.com
 * (ご案内を郵送いたします。)

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| - | 23:05 | - | - |
川合牧人作陶展 −陶といけばなー 中近東文化センター附属博物館
  

  この会場が、今回のステージになる。
 何平米あるだろうか? 
 個展としては、かなり大きなスペースになるので、事前の計画に,かなりの意識を 
 集中させている。 会場の半分は、“いけばな龍生派”の今井蒼泉さんとの
 コラボレーションになる。 

 剣のような縦長の花器を20本ほど床に散らし、活けてもらう。
 おおよそのことは、打ち合わせで了解はしていても、現場は現場である。
 運気も上がりつつあるように思えるので、粋の良いところをお見せしたい!

  
   

  上の画像の彼が今井さん。
 パンクぽい金髪の彼が、カンディンスキーのような“ビビット”
 な奥行きのある空間を演出してくれるであろうことを期待したい。。


   川合牧人作陶展   3月10日〜3月23日(月・木休館)
   
   (財)中近東文化センター附属博物館   三鷹氏大沢

     − 陶といけばな ー  今井蒼泉(いけばな龍生派)

 連絡先  e-mail: makito-sottaku@nifty.com
 
  

  

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| - | 01:11 | - | - |
川合陶芸教室 八王子 狭山 蕎麦桶
  

 
 八王子の蕎麦の名店『座忘』さんより、蕎麦桶のご注文を頂いた。
上の画像を先ずは造ってはみたものの、350ccの蕎麦湯が余裕を持って
入るとは思えず、どうしようか・・・

すいません・・!

納期が少し遅れますです。。

造り直しましたので、何とか、6日までには・・・であります。

その後の、焼き鳥はさぞかし美味しいことでありましょうネ。。


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| - | 00:41 | - | - |
川合陶芸教室 八王子 狭山 花器の制作ー3
   
  昨日の型紙から成形した板に、手捻りで壁を造る。
 そして、壁の上を整えて一晩寝かす。(長さ92センチ)

  
  壁土の上に一晩寝かせた別のタタラ粘土で蓋をする。
 接着部分を板でよく叩きしめる。 そして、へらなどの道具を使用して、角や面を
 整える。 場合によっては、斜めに面取りなどを施す。

  以上が生(乾燥前)の成形であるが、その後じっくり時間をかけて乾燥後、
 素焼きの工程に入る。
 乾燥までには、少し時間が掛かるので、今後の工程は少し時間を頂きお見せします。

 “明日には6個の花器の成形が終了。。何とか今月中に20個は仕上げたい!”

  
川合アトリエ連絡先
tel/fax: 042-642-1037
     mail: makito-sottaku@nifty.com

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| - | 00:20 | - | - |
川合陶芸教室 八王子 狭山 花器の制作ー2
  
   タタラ製造機を使用して花器を制作してみる。
  今回は細い縦長の作品。 焼き上がりで高さ85センチと大きめ。。
  先ずは、適当に伸ばした粘土を用意する。
  
   今回は、8ミリのタタラ粘土が欲しいのだが、30ミリ、20ミリと少し
  ずつ厚みを少なくしていく。 調整はねじ式で自由に出来るが、機械に
  一度に負荷をかけないために、少しずつ行います。
   
   出てきました。
  全体がきれいに8ミリの板状になりました。
  
   そして、型紙にをあててカットしたものが上の画像。
   左横にある白い紙が型紙。
 
個展では、毎回新しい試みを行う、少し見方を変えて制作して、芸域を広げることも
 大事な作業。 常に向上心を持って励みたいものです。
 さて次回は、花器の完成までをご案内します。

   
   

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| - | 00:30 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 陶芸教室



八王子市加住町の長江寺にある穴窯は全長7メートルあまり。
年に一度火入れをする。
3日3晩、赤松600束を燃やし、おおよそ70時間あまり掛けて焚き上げる。

硬く焼き締まった作品は、それだけでも無言の言葉を語りかけてくる。

赤松の灰が器面に降りかかり、そして融け流れ落ちる。
それこそ、終わりのないドラマのようなもので、とても感動的だ。

火と土と人との絶妙なる出会い。
正に『啐啄同時の機』と言う事になる。


啐啄窯(そつたく窯) 陶芸教室  八王子教室・狭山教室                                   
   
    * JR八王子駅、 片倉駅(横浜線)、京王片倉駅から徒歩圏内。  
   * 八王子市内に全長7mの穴窯(薪窯)を所有しています。
     3日3晩掛ける焼成に参加できます。 
    * 教室展を開催いたします。
    * 教室日の振り替えが可能です。
    * 粘土1キロ600円に焼成費、釉薬代、上絵代も含まれています。
    ● 詳しくは案内書を送付しますので、ご連絡下さい。

     住所        : 東京都八王子市片倉町564−21
      電話・ファックス : 042−642−1037
      電話のみ     : 04−2955−1323
      E-MAIL : makito - sottaku @ nifty.com

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| - | 23:55 | - | - |
川合牧人作陶展  陶といけばな 中近東文化センター博物館
  
  

  いけばな龍生派の華道家と、3月の個展の打ち合わせをした。
 問題になるのは、展示会場になるその会場の建築的要素と、花器作品と
 花のバランスである。 
 天井までの制約、すると花器と活花の制約も生まれてくる。

 それがおおよ決まれば作品制作ははずみがつき、会場構成にかける余裕が
 生まれる。  そして今回の花材は枝垂れ柳(しだれ)に決まった。
 上の画像は、雲竜柳であるが、もう少し曲線ぽい一般的なものである。

 他の作品制作は別にして、しばらくは制作作業に気持が専念できる。
 そしてようやく、作品として形に起こせる段階に入ったと言うことになる。

 残すところ2ヶ月、出来る限りの仕事を残したく、益々気持ちが高ぶるばかり。

  川合牧人作陶展 ー陶といけばなー
                     今井蒼泉(いけばな龍生派)

   2007年 3月10日〜3月23日 <月・木休館)
   中近東文化センター博物館  
   三鷹市大沢
   * 同時期に「魅惑のペルシャ陶芸展・誕生からイスラム陶器までの流れ」
         出光美術館常設展の開催があります。
   * 11日・18日にはお抹茶のサービスがあります。

   *入場料 大人800円 高大学生500円 65歳以上400円
        団体(20名以上)200円引き 中学生以下無料
        前売り 600円(ご連絡ください)
   *連絡先 e-mail;makito -sottaku@nifty.com 川合まで
      

    久々のハチの登場であります。

    
 

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| - | 21:47 | - | - |
フラワーショップ アモーレフィオーレ ♪
  西八王子の北口を出て、甲州街道を左に曲がりしばらく街道を歩くと
 左側にとてもチャーミングな花屋さんがありました。

  『 フラワーショップ アモーレフィオーレ♪ 』さん
 
 地元ご出身の花屋さんは、車によるフラワースタンドの経験を6年間続けて、
 昨年の3月に、このお店をオープンしたそうです。
 出張活花をはじめ、あらゆるアレンジをしてくれることと思います。
 オーナーのSEKIサンは、ハキハキ元気なこれまたチャーミングな方です。
 しかし、自分のお店を持つなんてたいしたものですよね。
 感心いたしました。
 リンクをはりましたので是非ブログサイトをご覧下さい!

 番犬・宣伝部長のワンちゃんもお出迎えしてくれます。
   

        http://blog.goo.ne.jp/amorefiore
  
  

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| 日常 | 12:01 | - | - |
作品制作
  3月の個展開催に向けての制作に苦しんでいる。
 毎回のことではあるが、個展とはいいつつも今回は、多くの方々を取り込んでの
 会であるので、そのかかるプレッシャーも大きい。
 メインになる花器、これは会場の6割を占める内容で、華道家とのコラボレーション
 を試みる。
 会場が大きく、またしっかりした建築空間であるので、花器のそのあり方が特に
 問題になる。 
 今回は会場の雰囲気になじみ過ぎないような土俗的な形体を考えている。 
 焼き物であってもその形とあり方に少しこだわりたい。

  作品造りは、全体の七割がたは、その構想に時間を掛ける。
 要するに、手を動かす時間よりも現場の取材や机に向かっての作業の方が多い。
 いかにして、その視点を変えつつ客観的に対象を見れるかが勝負になる。
 付かず離れず、そして、集中力を維持する。 
 これが中々難しい。
 若い頃のように、がむしゃらに向かい続けていても良い結果が生まれないと
 分かっているだけに、間の取り方のセンスが必要になる。
 センスといっても洋服を選ぶセンスとは訳が違うだけに、気持の休まる暇も
 ないが、、、
 
 表現者だけが味わえるその濃厚でいて、空虚と緻密さが交じりあう孤独感
 は、意識の迷走を誘い、心と現実の空間を縦横無尽に行きかう。

 疲れた意識は何処へ行くのか分からないが、目に見えぬものに導かれて・・・

  “ 神々しい創造と言うとらえどころのない領域に入ってゆくのだろう。”

 
 

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