CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
  

 窯焚きの翌日は、まだ緊張感があるためか、普段の仕事をこなせたが・・
3日目を過ぎると、急に体中の筋肉のはりがなくなり、それと同時に気持ちの
はりもなくなる。

夏場の窯焚きはさすがにしんどい。
3日も焚き続けると、体内の水分を2〜3度いれかえる位に発汗と補給を繰り返す。


  


 そろそろ、普段のペースにとは思うが、毎度の事ながらそれに加え、根っからの
ルーズな性分が“まーもう少しいいじゃねえか・・!” とつぶやき始める。
昨日、友人に借りたDVDを開いてみた。

『 メゾン・ド・ヒミコ 』 。 犬童一心監督 オダギリ・ジョー 柴咲コウ 
田中 民 出演の映画。 音楽は細野晴臣。
ゲイをモチーフにした内容である。 海に近いある家に共同生活をしている、現役を
退いたゲイたちが繰り広げる優しい人間的なドラマ。
性描写はほとんどないが、そのコミュニケーションは男女の枠を超えて、人のあり方
やさしさ、ユーモアなどを、ある意味リアルに伝えてくれる。
 良い映画であるとオモッタ。。

男女の恋愛関係で生まれる生々しさが、同性の恋愛関係では、ある意味美しくさえ
感じるのは、私だけでなかろうと思う。
しかし、田中 民は渋かった。。  

20代にみた映画 『 蜘蛛女のキス 』 に主演していたウイリアム・ハートを
懐かしくオモッタ。。

  

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| - | 07:16 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
朝焼け

 昨日午後4時に、無事に穴窯焼成が終了した。

火入れ

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| - | 23:57 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯火入れ前日


  本日は完全休養の予定であったが、配達、明日からの窯焚きの買出し等で、
 夕刻までバタバタとする。
 まーいいかと、友人の持ってきた窯焚きスケジュール表に見入り・・
 人事のように、「 いい感じ!!」 と窯焚き前日にすでに満足感を味わう。

 夏場の窯焚きは、半端になく疲労感が倍増する。
 友人達からのメールでのお見舞いには、「 水分補給にきをつけて! 」とある。
 確かに、窯を焚いていると、窯の放射熱で、発汗と同時に汗が蒸発してしまう。
 つまり、汗をかいたのか、よく分からない状況になる。
 ひたすらに、水を補給するくらいの気持ちではないと、脱水症状にさえも・・

 それを察してか、ペットボトルのお茶や、水、そして、ジュースなどのお見舞いが
 届く。 毎回のことではあるが、窯を通じて多くのの皆さんに、見守られている
 ことを思い、一人感慨にひたり、“感謝”とつぶやき・・
 そして、ますます満足感にひたっている自身がある。。

  来春出版予定の「現代日本の陶芸vol.2」に記載のコメントの一部から・・

  「 この予測不可能な生き物のような窯は、回を重ねる程、その奥の深さに
    感動と驚きを覚える。
    
    茶陶や花器の制作は勿論のこと、いずれは、巨大な彫刻作品も焼き上げ
    たいと願っている。
    
    そして、この窯のもうひとつの楽しみは、人との“交わり”にある。
    決してひとりでは動かせぬこの窯は、多くの方々の手助けが必要となる。
    
     “ 火と土と人の絶妙な出会い ”。
    
    正に、「啐啄同時の機」ということになろうか。」

   
 
 
   

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| - | 19:24 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
  

 明後日の火入れに合わせて、本日は作品を窯につめることに。
ダンボールから作品を出し、取り急ぎ並べる。
あらかじめ窯に入れる順序を決め、それぞれのグループごとにまとめる。

窯と道具の掃除を終えて、いよいよ4立ての奥から順番につめ始める。
窯のクセ、粘土の種類、形体などを考慮しつめるが、火の通り道など考えると、
なかなか複雑な作業になる。

   窯の中は適度な湿気でひんやりと。 
   完了。。

   盛り塩を供えて、打ち水を。。。

            準備完了である。
 
  
 明日は、久々のオフ。。
 丸一日の休養なんて半年振りだよな・・

   啐啄窯穴窯焼成  6月22日〜6月24日
            八王子市加住町 長江寺敷地内
     
     * 見学出来ますので、ご遠慮なく。

     * 狭山教室のイイジマさんが、陶芸ブログを始めました。
       リンクをはりましたので、ご覧下さい。
 
  

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| - | 22:23 | - | - |
啐啄窯 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
 

 本日、穴窯につめる作品の最後の素焼きも終えて、いよいよ明後日に窯つめの
作業に入る。
今回は、他教室の皆さんの作品も含め、40名ほどの力作が火入れを待っている。

前回同様に、無事焚き上げて、皆さんに出来の良い作品をお渡ししたい。

焼成期間中は、見学自由で応対しますので、お気軽に声を掛けていただきたい。


     穴窯焼成    2007年 6月22日〜6月24日
             八王子市加住町 長江寺敷地内

 

    

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| - | 22:07 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 法然院展
  法然院

 先ほど、京都の法然院さん(左京区鹿ケ谷)より連絡があり、来春の3月25日〜
3月30日までの5日間の日程が取れましたとのこと。

隔年で始めた法然院の展示会も次回で3回目となる。
京都時代に、親交のあつた友人たち4人と始めた会も、「啐啄の会作陶展}と
改めて現在は7人の会となる。

出身地は様々であるが、京都で学びそれぞれの地で独立した作陶家の新たな展開
をご覧頂きたい。

銀閣寺にもほど近く、哲学の道に隣接した自然環境に恵まれた東山の麓にあるこの
地で再会できることは、うれしいことこの上ない。。

櫻の開花の時期であるので、大勢の観光客で賑わうが、朝夕のしっとりした時間
の散策は、心にしみわたるものがアル。

   
    「啐啄の会作陶展」  法然院 講堂  京都市左京区鹿ケ谷
           2008年 3月25日〜3月30日

    

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| - | 23:10 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
 
  
 ひとことに、穴窯の窯焚きといっても、その工程にはいくつかの流れがある。
950度からの還元焼成(燃焼に必要な酸素の量を加減して、不完全燃焼を故意に
施す、すると、昇温効率は落ちるが、作品の素地が焼きしまり、松の灰の自然釉の
色調が鮮やかになる)までの焙りのの工程。

還元焼成に入ると、いよいよ窯焚きの本番に入る。
還元雰囲気を落とさずに(薪を入れる間合いが遅れると、酸化焼成の雰囲気になる)
3〜4分ごとに松の薪を10本ほど窯に投げ入れる。

1100度域では、温度の上昇が極端に落ち始める。
煙突の引きを調節したり、一時空気の量をまめに見る。
1150度になると、いよいよ攻め焚きに入る。 
そして、何とか1200度までもっていくと少しは気持ちもやわらぎ、安堵感が。

いよいよ、我慢の領域に。 
1200度から1250度域をどれくらいキープできるかが、その窯の歩留まりに影響
する。(この域では、50時間を目安に)
単純な工程ではあるが、密度のある80時間の世界には自然界同様に、ドラマが
数多くみられる。。



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| - | 22:23 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山 穴窯焼成
 

 
いよいよ、穴窯に,8ヶ月ぶりに火が入る。

毎回、その窯焚きにはドラマがあり、生まれ出てくる作品にもその想いが入る。
勿論、8ヶ月の空白にも様々な積み重ねがあり、その不確かあいまいな集積めいた
ものが、今回の窯焚きにも加わる。。

加わり交わったたくさんのものは、増え続けて、、

加齢とともに,人生のおぼろげな道筋が見えてくるように、、

自身の正体が露になる。。

             2007年 6月12日           
                        啐啄窯亭主

   啐啄窯(そつたく窯)穴窯焼成
           2007年 6月22日〜6月25日
           八王子市加住町長江寺敷地内
    * 興味のある方はご連絡ください。
        
        e-mail: makito-sottaku@nifty.com (カワイまで)

 
            


               
  







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| - | 01:43 | - | - |
川合牧人展 啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山
 

  ベルハウスでの展示会が終了いたしました。
 おかげさまで、実り多き6日間でした。
 ご来場頂いた多くの皆様に感謝いたします。
 次回、来年のこの時期に、新たな趣向で皆様とお会いしたく思います。

   2007年 6月10日  
               啐啄窯(そつたく窯)
                         川合牧人
  
 
  
   搬出の一コマ。 助手席も貴重なスペース。。


  最期のしめは、ギネスで一杯!

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| - | 22:35 | - | - |
制作中 啐啄窯(そつたく窯) 東京八王子 埼玉狭山
    

 前日に引き続き、穴窯作品の制作に励んでいる。
本日は、昨日成形したものの削り作業。 
半乾きの作品をひっくリ返して、高台を削り上げる。 西八王子にある蕎麦の名店
「 座忘 」さんからの注文で、蕎麦猪口、変形小鉢、4寸浅鉢を作った。
いずれも、穴窯に入るものであるが、焼き締めの蕎麦猪口とは、これまたかなり渋い
作品になりそうだ。 

   蕎麦猪口は小さめで、広東風(?)な形で。。
  小鉢は口縁を四角く変形して、胴に櫛目を。
 4寸皿は、ごくプレーンなものに、やはり櫛目を。

 「オブジェを制作する方が何故食器を?」とは良く聞かれる。。

「陶芸を生業にしているのだから、ごく自然に・・。」 とは最近は答えない。
「出来てしまうのだから、仕方がない・・。」とも答えない。
勿論、「ほっといてくれ。」なんてさらさら言うつもりはない。(昔は言っていました。)

 心境の変化でしょうか、「相対する存在に対して、区別することを止めました。」
ということでしょうか、そうすると、楽になるんです。 本当に。。
区別することで生まれる不安がない。 どっちも同じに存在している事を受け入れる。
これは素晴らしいこと。。

 “ しかし、オブジェと器の落差の違いには、自身も驚くのです。
     多重人格者といわれても仕方のないところでしょうか?」

“ さすが、ネコは私の作品ではないですよ。。 ワン。。”
 

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