CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 穴窯点火

                                    穴窯点火

本日午前10時30分穴窯に点火をした。
午後9時現在で、980度になる。
雨と湿気の為か、中々普段のように温度は上昇しない。 
1000度前に足踏みすることはなかっただけに、今後の展開が読みにくい。
1200度から1250度域でどれだけ引っ張れるのか、大いに期待したいところ。
今回は、50名程の教室あるいは外部の方々の作品を含めほぼ満タン状態での
スタートとなった。

     *  穴窯焼成 5月29日〜31日
        八王子市加住町長江寺敷地内



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| - | 22:17 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦の「山河」
 
                        トルコ青釉平皿(W18センチ)

山河さんのオープンが6月7日となった。
器はすべて納めて一安心。
主からは“素晴らしい!”とお褒めのお言葉を頂いた。 
304個、25種類。 
文様の違いまで入れると、とんでもない数の種類になる。

山河さんでは、お蕎麦は盆にのせて出される。 その盆と器の相性が特に
良いという。 上の画像は、玉子焼き皿。 
トルコブルーの色が和食に合うのか? と思われる方もいらっしゃるとは思うが、
それが、それが、とても可愛いのである。

是非、ご来店の折には注文して頂きたい一品である。

      レシピ 粘土 − 半磁器土
           釉薬 − トルコ青釉
           焼成 − 酸化焼成(1225度)
          

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啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 穴窯焼成
  八王子市 加住町 長江寺

いよいよ穴窯焼成が始まる。
栃木県より赤松が500束、雑木が200束、更にお寺から頂いた薪が100束。
これを3日間で消費する。
教室の生徒さんの作品から外部の方々の作品まで何点あるのであろう。
ダンボールにして40箱。 車で3往復の量である。
焼成中は見学は自由。 中日である30日からが見所である。

    日時  5月29日(火入れ)・30日・31日
    場所  八王子市加住町 長江寺(東京ゆりが丘苑)
    連絡先 042−642−1037(川合)



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| - | 23:33 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦の「山河」
  
                          色絵瓢形猪口(W10cm)


天麩羅蕎麦用の蕎麦猪口は少し変わったものにしてくれ。
そんな主のリクエストから生まれたのが画像のもの。
磁器で成形された器は、瓢形をしている。 おまけに黄,紫、緑、青、赤色と
上絵具の主だった色合いで彩色した。 また一部金彩も入れてみた。

和絵の具をこのように大きな面で塗ることは、中々難しくどうしてもムラに
なりやすい。 これは絵の具の調整(特に水やフノリ)によって大きく左右
されることになる。
京都の友人でもある上絵師は、「水を入れる前によくよく空摺りして、水は
少しずつ加えなさいと。」よく言っていた。
確かに摺りが甘いと、細かい粒が残り描いていても気持ちの良いものではないし、
細部の描写を困難にする。

それと同じように、フノリの適度な添加は色調に大きく影響するので、大事な
ポイントである。
私は板状のフノリをグツグツと水とともに煮込み、サラシで漉して、カメラの
フィルムケースに小分けにして、冷凍保存をしている。
これはことのほか調子が良く、フノリを腐せる事はまずない。

    レシピ  粘土 − 京都上石
          釉薬 − 石灰釉
          焼成 − 還元焼成(1270度)
          上絵の具 − 京都イワサキ製(黄色、緑色はさらに
                          自身で調整する)

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| - | 06:26 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦の「山河」
 黄伊羅保釉楕円皿(W18)

「山河」さんの器のご紹介。
画像のお皿は茄子の田楽を盛りつける器。 やはり半紙を引き小さめの田楽が
4つ盛られる。 店主の村本君もかなり気に入られたようで、作者も満足。

お店で使われる器製作は、今回のように事前に打ち合わせが何度となく行われる。
お店の図面を広げ、内装から、細かい備品のチェックまで、それこそ器つくり
とは関係のないと思われる領域にまでも、細かく踏み込み話し合う。
それは主の心意気というものを含め、お店の全体像を確認するための大事な作業
でもある。
作り手として 発注者と深く関わることは普段にない作業で、とても新鮮味が
あり、そのライヴ感は製作意欲を大いにそそる。

      レシピ  粘土 − 古信楽土(細)
           釉薬 − 黄伊羅保釉
           焼成 − 酸化焼成(1240度)   
           成形 − タタラ成形(表面に櫛目)

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| - | 08:01 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦の「山河」
   藁白釉6寸浅鉢


お蕎麦の「山河」さんの器のご紹介。
画像の浅鉢は、半紙を引いて天麩羅用の器になる。 
やや深さのあるものにと言う主からの注文。 それというのも、平たいお皿は
それだけで余白が多くうまれ、余分な付け合せが必要になり値段にあわない
とのこと。

確かに平たいところの余白はよほど巧みに使わないと、かえって貧相になる。
器の中ほどには指で円を描いた。
これは 施釉をして乾ききらぬ内にすばやく指を走らすのである。
無地の器もこれだけで充分な景色が生まれる。

       レシピ  粘土 − 薄赤土(京都製)
            釉薬 ー 藁白釉薬
            焼成 − 酸化焼成(1235度)

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| - | 22:52 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦の「山河」

伊羅保釉輪花鉢(W21cm)

本日、山河の店主村本君と納品の打ち合わせ。
お店は今日引渡しで、明日より順次搬入が可能とのこと。
しかし悪い事に、7寸のお皿の状態が悪く作り直しに。。

上の画像は冶部煮(じぶに)用の輪花鉢。 
大きく切り込みを入れてユーモラスな形に。
その分、釉薬は少し押さえ気味の酸化の伊羅保釉。
金沢の郷土料理が盛られると引き立つ事間違いなしの自画自賛の器でした。

     レシピ  粘土 − 薄赤土(白8:赤2+珪砂)
          釉薬 − 伊羅保釉
          焼成 ー 酸化焼成(1235度)


(冶部煮の由来〉
冶部煮はキリシタン大名の高山右近とポルトガルの宣教師らによって金沢へ伝えられたと言われています。名前の由来にも様々な説があります。兵糧奉行の岡部治部右衛門が秀吉時代の朝鮮出兵(1592年)時に持ち帰ったというもの、寛永年間(1624〜1643年)に出版された書物に書かれている「鴨の皮を鍋にていりだし、たまりも加減してじぶじぶと云わせ・・・」の“じぶじぶ”と煮える擬音からきているというものなどです。また、定説ではありませんが、ビーフシチューを和風の醤油味に変化させたものが始まりともいわれています。




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| - | 22:39 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 窯焚き
  (還元焼成は930度前後から入る)

「山河」さんの製作もいよいよ終盤。 今日は還元焼成の最後の窯を焚いた。 
大きな窯には勿体ない位の少量でひと窯焚く事になった。
松灰釉の掛かった7寸皿と、磁器製の浅鉢 そして、そば猪口。
アトリエの電気窯では一番の高温になる1270度の窯焚き。 
そして、還元焼成はプロパンガスを用いる。(画像のもの)

京都時代は 還元焼成はほとんどガス窯で行っていた。
さすが業者の窯だけあって、大きなもので、窯作業もそれこそ一日掛り。
作業が終わり次第の火入れであるので、必死で作品をつめいく。
遅くなれば、その日の窯当番の者の帰宅も遅くなるわけである。
電気の窯と違い、炎を見ながらの窯焚きはそれなりの緊張感がともない、毎回
のごとく印象的な経験であった。

そんな当時でも、薪の窯は特別で、神聖な存在であった。
まさか東京で穴窯をもてるとは思ってもみなかったが、考えてみると、
私の作陶人生では、窯で苦労する事はまずなかったと言っても良い。
(いつでも環境にあった窯が用意されていた。)

窯の火入れと同時に、土の不足を思い出し、幼少の頃住んでいた町へ車を飛ばし
買い付けにでる。
少々高い買い物ではあるが、その日のうちに手にはいるのだからこれも仕方がない。
途中、当時住んでいた家の前を通り懐かしく思う。
6月にお世話になる画廊のご主人にもご挨拶ができ、ちょっとした気晴らしの
旅になる。

 当時はもっとレトロな教会で手前には水路があった。 







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| - | 21:52 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 穴窯焼成




いよいよ穴窯焼成まで3週間となった。
今回で5度目の窯焚きということになる。
早春からの仕事の締めくくりとして、気持ちを切りかえてもう一分張りしなければ
ならない。
少しずつであるが、啐啄窯の色と言うものがかたまりつつあるので、
さらに色濃く形に残したい。
今回は赤松600束。 そして、雑木を100束を用意した。
すべての薪がなくなるまで焚き続ける予定である。 
興味のある方は是非いらしていただきたい。

    
穴窯焼成  5月29日(木)〜31日(日)
            (火入れ) 
    場所    八王子市加住町長江寺敷地内 
        (創価大学西側)
連絡先   042−642−1037(川合)
           mail: makito-sottaku@nifty.com  

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| - | 21:38 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 お蕎麦 「山河」


5月中旬の開店にあわせて、器の製作もいよいよラストスパートの段階の入った。
成形は本日、すべて終えた。
長かった数ヶ月の積み重ねも、先が見えてきた。

左の画像は蕎麦湯のポット。 手前に写るのがその注ぎ口となるもの。
注ぎ口はこのようにロクロからしぼりだすように作られる。
蕎麦湯の場合、湯がおどむので注ぎ口は本体の一番下に付ける事になるのだが、
それは、急須の注ぎ口と比べるととても長いものになる。

右の画像は冷酒器。 お酒が売りの山河では極上の日本酒、焼酎が用意されて
いる。 良く冷えた純米酒、吟醸酒は片口に入れてもてなす。
いずれの器も 「金ラスター釉」を掛けてモダンな装飾にする予定である。



 さて、明日からは穴窯の作品も!




 

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