CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 暑中お見舞

尾張瀬戸(窯垣ノ小路)



   暑中お見舞い申し上げます。
    
    日頃はひとかたならぬお引き立てにあずかり
    厚くお礼申し上げます。     
    酷暑の折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

          2008年 7月

                 そつたく窯  川合牧人



 


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| - | 14:59 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 ぶっかけ蕎麦

                          色絵赤巻き浅鉢(W21センチ)

山河のぶっかけ蕎麦の器。
この器は磁器土での製作で、と聞いていたので、扱いやすい上石(京都)で。
赤巻きの上絵の具は、2種類の絵具を混合して、明るい雰囲気にする。
この赤巻き、薄めの絵具を平刷毛を用いて描くが、水加減が難しく、
微妙な量で、絵の具が流れるので要注意。
何箇所かある緑、黄、青色は和絵の具を赤巻き後にのせる。
赤の上の、和絵具の発色はまた美しく、時に用いる。
夏の定番、辛味大根のたっぷりのった冷たいお蕎麦で、夏を乗り切る。

   レシピ  粘土 − 上石(京都日本陶料)
         焼成 − 還元焼成(1260度)
         釉薬 − 石灰釉
         絵具 − 西洋赤+ブライトオレンジ、
               青、黄、紺青(京都イワサキ)
                * 上絵焼成は820度。



    

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| - | 08:00 | - | - |
啐たく窯(そつたく窯) 八王子 狭山 備前焼の器

                           備前向付(W13センチ)

山河の蕎麦豆腐の器。
“みこみ”が小さく、口が大きく開いていているので、盛り付けがしやすい。
今回は藁を引き緋襷(ひだすき)のみの装飾で、焼きも酸化焼成で抑え目にした。
水に浸すと艶っぽくなり、酒の肴の器には重宝する。

高台は糸きり高台で畳みつきには、テグスの跡が走る。
高台内は軽く一度えぐる程度に。
今回は評判がよく、追加注文も頂いている。


     レシピ  粘土 − 備前土
           焼成 − 酸化焼成《1230度)
           装飾 − 緋襷



こちらは、少々夏ばて気味の看板犬。 元気出せ〜!





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| - | 10:39 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 象嵌湯呑

                                 色象嵌湯呑

前回の黒の湯呑と同時期に製作したピンクの湯呑。
成形後、高台を削りそして太目の縫い針を竹製の軸に留めたもので、
ゆっくり上から下へ線を彫ってゆく。
ある意味 鎬の工程にも近い。

素焼後 ピンク色の化粧土を線に埋めてゆく。
見た目よりもかなり手間の掛かる作品。
ちなみに このピンク色の顔料は、私が京都時代に一年間お世話になった、
京都市立工業試験場(現 京都産業センター)で開発されたもの。
「 陶試紅 」(とうしこう)と言う。

この陶試紅にコバルトを内割で5パーセント加えると、何ともいえない美しい
紫色の顔料がうまれる。
当時はその美しさに驚き、焼き物の未知なる世界を垣間見た思いがあった。
お試しになりたいお方は、色化粧土や少し工夫をして絵の具などにお使い頂きたい。


     レシピ 粘土 − 半磁器
          釉薬 − 石灰釉、織部釉
          焼成 − 酸化焼成《1240度)

       

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| - | 09:32 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 

                              トルコ青釉象嵌湯呑


なんともブルーの美しい湯呑。
このトルコ青釉。
これが中々和食器に似合うのである。
色違いでピンクもあります。。

      
    レシピ  土   − 半磁器
          釉薬 − トルコ青釉、黒マット釉
          焼成 ー 酸化焼成(1230度)
          装飾 − 黒化粧の象嵌
 

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| - | 21:30 | - | - |
川合牧人 EPISODE

                                川崎 扇島


東京に戻り、杉並の実家の離れを簡単な作業スペースにあてる。
木造平屋の離れは、父が賃貸用に建てたもので、駅に程近い住宅地の中では
その古さは際立っていた。

二戸建ての片方は弟夫婦が住み、私は2Kの住居に軒を出して手作りでアトリエを
作る。 この4畳ほどのスペースで以後5年間、寝食を忘れるほどに作品作りに
没頭する事になる。

20代が基礎体力作りであれば、30才からの東京生活は作品概念の土台作りと
言えようか。

上の画像は、当時から頻繁に取材に訪れた東京湾のスナップから。
こちらはいつも変わらずに癒してくれる。



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| - | 21:52 | - | - |
川合牧人  EPISODE(エピソード)

                                        千葉港


かれこれ20年以上も前
京都を旅立ち、東京で表現の仕事を始めたいと考えていた。
しかし、京都では仕事以上に友人関係に恵まれ、またそれ以上に踏ん切りを
躊躇させる幾つかの事情があった。
当時の私は多感な若者で、都市や建築、写真、デッサンなどおよそ陶芸とは
無関係な分野に情熱を持っていた。
勿論、陶芸をもってこれら異分野の感触を形に表わす事を考えていたのであるが。

東京での食器製作などは、更々考えていなかったので、何で食べていくかが
問題になる。 しかし、そんな事を考える以上に作品制作〈造形作品)への
魅力と意欲が抑えきれなくなり、当時のしがらみをすべて断ち切って
上京することになる。

夏のこの時期になると 当時 毎夜傾聴していたBRIAN ENO の
「ANBIENT」シリーズ、特に「The platoaux of Mirror」、「the Pearl」 。

日野啓三氏の不確かな感触を無機的に表現したもろもろの文学作品。
それらをねたに東京〈都市)という曖昧な集合体に溶け込みたいと願っていた。

      「気持ちの良い方向」に進む。

孤独になり 意識と感受性を最大限に高めて無意識の声を聞く。
こんな行為が、おおよそ日常、普通という場面を通り越してあるべき道に
誘い出してくれる。



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| - | 20:40 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 蕎麦猪口

                          鯉の瀧上り猪口 梅文猪口


こんな作品を公開してよいのだろうか??
いや〜 笑えます。
鯉と言うより鯰・・
これでは龍にはなりきれない!

     * レシピは以前の蕎麦猪口と同様。

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| - | 22:34 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 忍野 フライフィッシング


先週に引き続き 釣行。
富士吉田の忍野へ師匠と車を走らせる。
年に数度は訪れるフライフィッシングの聖地忍野。 美しい画像をご覧下さい。
富士の湧水です。    美しい。。。












  ハチも元気!


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| - | 23:19 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 蕎麦猪口

                        剣先文猪口 渦巻き文猪口


少し撮影した位置がわるいせいか、画像がイマイチ。
剣先文は縦横のバランスに配慮が必要で、事前にある程度の割り振りを
しておかないと、おさまりがわるい。
手本のものはもう少し細かく剣先が描写されて、緊張感がある。
(今回は弁柄で縁紅をしてみた)
渦巻き文は、文様こそ簡単に見えるが、構図と流暢な雰囲気を持たせるのには
それなりの配慮が必要。
さて、「鯉の瀧上りは」・・

    * レシピは前回に同様。


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