CERAMIC WORKS

陶と金属の造形
啐啄窯(そつたく窯) 京王カルチャー教室 川合陶芸





京王カルチャー教室で講師を始めて11年になる。
月二回の日曜教室は、私の生活の中では大事な位置にある。 
またごく最近、教室もリフレッシュされて心地よい空間となり、
更なる展開が期待できる。
そんな中、9月29日(月)一般受講も可能な一日体験教室がある。
一日で、成形、仕上げ、色付けまでもしてしまおうという欲張りな講座。
お買い物ついでにでも、冷やかしにでも是非いらしていただきたい!!

    
     テーマ − 「一日でマグカップを作ろう!」

     日時 − 9月29日(月) 午後1時30分〜3時30分   
     場所 − 京王百貨店成績桜ヶ丘8階カルチャー教室
     費用 − 受講料 2000円
            材料費 1300円
     電話 − 042−337−2111
     講師 − 川合牧人
 


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| - | 20:26 | - | - |
川合牧人 EPISODE(エピソード)

江東区15号地 '08,8,21
                                

東京湾岸の取材を始めて20年あまりになる。

湾岸といっても、主に臨海工業プラント、埋立地であるので、そう数はない。
しかし、その奥行きは想像以上のもので、まだまだ探りきれないスポットが
残っている。

新宿から始まった都市の探検は、お台場、有明、川崎、千葉港、富津にまで。
その前半は、ほぼ徒歩で辿った道のりである。
カメラバックを肩に背負い、被写体にあわせてレンズを選び、シャッターを
押した一こま一こまに思い入れがある。 

その撮影は、作品として残されるべき為のものではない。
それは、時におぼろげな意識の中に浮かぶ峻烈なィメージを心の襞に納めるべく
続けられている。
画家でいうデッサンに近いものでもあるのか、始まりも終わりもないも延々と
繰り返される振幅運動にも近い。

自己の表現活動の最も中心にあるデリケートな部分は、そういった背景の
積み重ねで、何とか囲いを作り繋ぎ止め、薄暗闇の中をそれこそ盲目的に
与えられた触覚で探ってゆく。

いったい光はどこにあるのか、その小宇宙の中には在るであろう不確かな
感触は、まるで光線の中で踊っているちりやほこりのようにも感ずる。




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| 日常 | 21:54 | - | - |
啐t区窯(そつたく窯) 八王子 狭山 器製作

                         藁灰釉土瓶(H16センチ)


西八王子のお蕎麦や「座忘」さんの湯注ぎをお客さんがご覧になり
土瓶にして欲しいとの注文で製作。
自家製の木灰と藁灰で釉を作り、たっぷりと素焼の素地に掛け焼成。
青く流れるのがこの釉薬の特徴。
窯出し後に、一晩水に浸したアケビのつる草で手を編み上げる。
手を付けると何故かとても男らしく見えるから不思議。
内側にかるく水止めを施し完成。

    レシピ  粘土 − 黒土
          釉薬 − 藁灰釉
          焼成 − 酸化焼成(1235度9
           

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| - | 21:38 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 フライフィッシング

                             山梨県大月市

だいぶ秋らしくなってきて、夏も名残惜しくなってきた今日この頃。
本日は山梨へ釣行。
中央道で大月まで。 桂川の支流で少し遊び、桂川本流(西桂)へ。
さすがにここまで来ると、秋の気配も。。
同行者は山河の村本君、そして師匠。 本日は犬連れでもあるので、
車の運転者に徹する。

夏休みも今週でおわり。
そしていよいよ、秋の展示会の制作に入るわけである・・。




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| - | 22:22 | - | - |
啐啄窯(卒焚く窯) 八王子 狭山 乾山写し 京王カルチャー教室

                    呉須菊文輪花菓子蜂(W18センチ)


京王カルチャーのナカムラさんの作品。
手捻りで成形、削り仕上げの最後に輪花を施す。
輪花もこれだけ深く掘り込むには、かなりの思い切りが必要になる。
そして、白化粧を柄杓で掛けるわけであるが、繊細な図案のことを考えると、
マスキングをせざるを得ない。
ゴム液で菊文にあわせて内外を丁寧にふちどり、柄杓で数回に分けて幕掛けする。
ここまでくると、文字通り乾山の器。

素焼後に新呉須を利かせ目にした絵具でやや淡く描く。 花蕊には鉄絵。

これだけ大胆なフォルムと、その図柄との絶妙なバランスは乾山以外には
思いもつかぬ神業的な仕事。
250年以上も経った現在でもその感覚は色褪せることはない。

    レシピ  粘土 − 白土8+赤土2を混合
          釉薬 − 土灰釉
          焼成 − 還元焼成(1235度)   
          絵具 − 旧呉須と新呉須の混合


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| - | 08:39 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 京王カルチャー

              備前水指(H18センチ)、絵織部茶碗(W13センチ)

京王カルチャーの生徒さんの作品。
左がササノさんの備前。 一度 酸化焼成で焼いたが、もう少し濃い色合いで
ということで、再度、還元焼成で二度焼きした。 
電気窯とプロパンの併用で焼き上げるが、正面に灰釉を吹き付けて景色をつけた。
備前は、作品に応じて酸化と還元で焼き分ける。
右のお茶碗は、イシカワさんのお茶碗。
ここの所、絵志野茶碗といい桃山陶に専念している。
茶道もされるので、作る作品も茶陶関係のものが多くなる。
たっぷり目のお茶碗は、お濃茶にも使えそうだ。

    京王カルチャー教室(聖跡桜ヶ丘京王百貨店8F)  
      * 毎月 第一・第三日曜日
        午後一時三十分〜三時三十分
        詳しくはホームページにて。



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| - | 20:53 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山

                        色絵湯呑、青磁鎬香炉

狭山の生徒さんの作品。
左が、フセさんの白化粧色絵線彫湯呑。
赤土に白化粧を施し、乾燥後 鉛筆で下書きをして、針状のもので輪郭線を彫る。
彫ったところだけ下地の赤土があらわれて、呉須染付けの輪郭線を描いた状態に
なる。 土灰を施釉し本焼後、西洋絵具で上絵付け。 今回は背景にある
ウェッジウッドのアンティクウエアーの図柄を写してみる。
250年程の歴史のあるウェッジウッドも初期にはいかにも手作り風なオリジナル
に富んだ文様を描いていた。 それだけでも面白い。
右の作品がイイジマさんの青磁鎬香炉。
月2回の教室で恐らく彫りだけで2ヶ月は掛かっているだろう。
乾燥した磁器の表面に割り振りをして超硬カンナで少しずつ彫り込んでゆく。
磁器製作の中では根気のいる仕事。 青磁釉をたっぷりと施釉して、濃い目の
還元で焼き上げる。 還元はある程度時間を掛けて引っ張った方が、発色も
良い。


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| - | 22:19 | - | - |
川合牧人 EPISODE 作品制作

     (財)中近東文化センター附属博物館会場模型


2008年後期の一番のイベントは、華道家今井蒼泉氏とのコラボレーション。
会場は三鷹市にある(財)中近東文化センター附属博物館内の一室。
とても大きい会場だけあって、逆に見せるものをはっきり絞り込む必要がある。

大ガラスからの借景を含む会場は色々と制約があるにせよ、やりがいのある
空間には変わりはない。
今井氏とは昨年の個展よりお世話になっているが、今回は初の二人展という
設定である
すべてをシェアーするという前提だけあって、前回にない緊張感も生まれる。
個々の個性を見せるのは勿論の事。

  “ どこでコラボ出来るか?? ” が今回にポイント。

今回も、会期中に茶道裏千家 牧澤宗栄様と社中の方々によるお呈茶があります。
あわせて、お楽しみ下さい。

さて、明日は現場にて打ち合わせ、前向きに意見をたたかわせたい。

    龍生派      そつたく窯
    今井蒼泉     川合牧人二人展  −花と陶のコラボレーションー

    日時 − 2008年 10月25日〜11月3日
    場所 − (財)中近東文化センター附属博物館
    


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| - | 21:39 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 京王カルチャー

                          
                          色絵角皿(W12センチ)


                          織部葉形皿(W22センチ)


狭山教室の生徒さんの作品紹介。
上の画像はヤハギさん。 タタラで成形したものに2箇所 化粧掛けを施して
焼成後に上絵を。 今回は還元がややきつめで景色に欠けるので色を入れて、
まとめてみた。 作品制製作をしていると、時に前に進めないことがある、
そんな時は過去の経験を活かして、応用そして展開。
葉形皿はセヤマさんの作品。 和菓子に使えるお皿と言う友人のご注文で
製作した。 7ミリのタタラを葉形に切り、縁をあげるだけの簡単な作業。
今回は仕上げに葉脈を彫り、裏には足を取り付けた。 織部が実に美しい。

レシピ 
ヤハギ作  粘土ー赤合せ土、釉薬ー土灰釉薬、焼成ー還元焼成(1240度)。

セヤマ作  粘土ー信楽土、釉薬ー織部釉(土石合せ)、焼成焼成(1235度)



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| - | 07:49 | - | - |
啐啄窯(そつたく窯) 八王子 狭山 蕎麦猪口

                           色絵瓢形猪口(W9センチ)


山河の天せいろの猪口。
瓢形をした蕎麦猪口とはなかなか珍しいものであると思う。
この猪口、店主から天せいろの猪口は店のオリジナルにしたいので、面白いもので
とのことで出来上がった。

ロクロで成形するものに、特別かわった形のものは生まれない。
せいぜい、丸く成形されたものを後から、道具や指を使い変形させる程度。
今回は指先を使い片口の要領で注ぎ口を作り、胴を両側から内側に押さえる。
そんな簡単な造作で出来上がった。

ロクロ物を上手に変形させる焼き物の代表格は唐津焼。
牛べラを上手に使い、丸形がこんなにもと思うくらいに変わっていく。
中里隆氏の作品をご覧になれば納得いただけると思う。



     レシピ  粘土 − 上石(京都)
           焼成 − 還元焼成(1250度)
           釉薬 − 石灰釉
           絵具 − 和絵具、洋絵具(京都イワサキ)

                         



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