穴窯作品の制作
いよいよ窯焚きまで間近になって参りました。
本日は西多摩郡日の出町にある材木店様よりトラック一杯分の
焚き付け用の端材を頂きまして、無事に窯場まで搬送致しました。
このトラック一杯の木材だけで、点火から1000度まで昇温
致します。
過去には灯油とバーナーに頼った時もありましたが、400度ほ
どにしか上がらずに、窯の容積とバーナー機能の限界を感じました。
やはり、木材の火力はむらがあるにせよ炎が伸び、窯全体に火力が
行き渡るのでしょう。また作品に表れる独特な景色の大きな要因に
もなっているようです。
ガス窯や電気窯の様な定格的な雰囲気にはならないのですが、
100個焼いて2、3個の優品が取れると言うのが、我々プロの
語り草です(あくまでも語り草ですが)。
もちろん、その場合の優品は神々しい作品のことを指しています。
その様な作品に出会ってしまうと次回の期待も高まるもので、
試行錯誤を繰り返しながら、穴窯の魔力に取り憑かれている訳です。
穴窯作品の制作は、かなり以前より計画を立て、順に成形をします。
火前(焚き口付近)に詰める作品には毎回悩むのですが、今回は器では
なく、造形的なものにこだわりました。
窯の中は所によって全く違った表情を表します。
そんな事を考えながら6月1日の窯出しを楽しみたいと思います。
◎穴窯焚き
5月18日〜20日
八王子市加住町長江寺境内
一般の皆様の見学を歓迎いたします。
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