中村秀文氏との初のコラボ展のご案内です。
また、GALLERY ふたつの月の初の企画展示会になります。
中村氏とは杉並区時代からのつきあいで、かれこれ25年来の
長きに渡る間柄になります。
そんな気心知れた間柄ですので、展示会の全体像は比較的す
んなりと決まりました。
事の始まりは彼が北九州市の川で出会った白鷺との出会い。
早春の川にスケッチに出掛けると、そこには傷ついた白鷺が
いたそうです。いつ逝ってもおかしくない状況だったとの事。
里川と言えどもカラスなどもいて、気がかりな中で、写生をし
暫くして戻ってみると、すでに倒れていたそうです。
まだ、寒々とした景色の中でそれは寂しい風に感じたのですが、
その付近にはとても美しい水仙が群生をしていたとか。
死と隣り合わせに美の象徴でもある花がある。
そんな対比的な光景を目の前に、死と美を比べることなく、
そのあわいの景をある意味柔らかい視線で見る事ができた。
そんな優しい目線にテーマをおくことにしました。
私は象とライオンの物語から始めます。
2人の空間がどの様に交わるのか。
また、そのスペースに華道家の今井蒼泉氏の花がどう絡むのか。
どうぞご期待ください。